2002年３月　林田　甫

主旨

　カエデ観察を楽しむ過程でその基礎にある、ものの見方／自然観について触れてみたいと思います。自由形式で随想風に試みたいと考えています。科学も芸術も自然観察がそのベースにあると考えています。小生の好きないくつかの二元論の話を中心に話を進め、「荘子」の「渾沌」で締めくくりたいと思います。

　東洋の荘子、西洋のシェイクスピア、日本の漱石、これらをわたしなりに「３S文学」と称しています。彼らの作品の中に見い出したいくつかのテーマを中心に随想風にまとめてみます。

　まずは、論理／理性などというものと直観／感性などとを対極に置きながらこのあたりからをスタートしたいと思います。小生なりの真善美 (truth, good and beauty) への入門過程の話です。