薩タ峠の富士山

2008年１月25日、薩タ（さつた）峠を訪れました。

薩タ峠の駐車場から富士を見ます。ここは、6,7台駐車可能です。

　この場所は、山部赤人の「富士の高嶺に雪は降りける」と歌われた場所の候補地の一つに挙げられており、また、安藤広重の作品に、「東海道五十三次：由井（薩タ嶺）」、および、「富士三十六景：駿河薩タ之海上」があります。現在の写真で見る風景と広重の浮世絵とを比較しましょう。

では、広重の東海道五十三次「由井（薩タ嶺）」を見てみましょう。

広重の東海道五十三次「由井；薩タ嶺」、絵の左上に峠道が描かれています。
富士を見て感動する旅人と、薪を背負ってごく普通に歩く地元の民が対照的に描かれています。

次は、広重美術館で購入した絵はがきです。

海岸線の道を描いたものとして、
小林清親 (1847-1915)「薩た之富士」東京太田記念美術館も知られています。

現在の風景を確認します。
駐車場から興津の方に３分ほど峠道を歩くと展望台に着きます。

展望台からの風景です。

駿河湾が広がります。右側に愛鷹山が並びます。

薩タ峠の展望台から見た富士山
富士の手前の山は蒲原町の大丸山、大平山、富士川町の金丸山の山々です。

広重の東海道五十三次「由井；薩タ嶺」の絵の左上部の旅人が富士を見て感動したと思われる地点
展望台から更に１分くらい興津の方に歩いた所です。

富士の山頂部拡大、2008年1月25日

峠の駐車場から少し由比の方に歩くとこの碑があります。向こうは駿河湾、伊豆半島です。

東名高速道路上下の由比PA からの風景を追加します。2008年2月13日
この道が昔は海岸線の道であったと思われます。

東名高速道路上り由比PA からの風景です。この撮影場所の左手が薩タ峠、右前が高速道路です。

東名高速道路下り由比PA からの風景です。
写真左手が高速道路、右は駿河湾、右奥が愛鷹山系です。
清水区方面から見ると富士山と愛鷹山は重なるのではなく並んで見えます。
富士の手前の山は蒲原町の大丸山、大平山、富士川町の金丸山の山々です。