ピアノの構造

ピアノの構造を説明します。

次の写真はグランドピアノを上の部品から順々に取り去る段階を示します。

 まず、屋根が閉じた状態です。次に屋根部品を外します。その次に、弦と鍵盤蓋を外します。4つ目は、フレームを外します。5つ目で、響板とピン板を除きます。最後の写真は鍵盤アクションとそれらを支えている棚板を外した状態を示しています。ピアノ本体の木製フレームの形を見ることができます。

 次に、響板と駒の写真を示します。駒の主要材料はカエデです。駒の上面には駒釘が並び、弦が掛けられます。

 次は、ピン板という部品の模型です。ピンの穴に弦を差し込み巻き付けて弦の張力を支えます。ピン板はカエデの積層板で構成されています。

次に、グランドピアノの鍵盤アクションの88鍵分を上から見た全体図を示します。

 次に、アクションモデルを示します。鍵盤からアクション、ハンマーへと動きが伝えられます。一方、鍵盤の先からダンパーが動かされます。つまり、鍵盤を弾くと、ダンパーが弦から外れ、ハンマーが弦を打ちます。

 このように、カエデはピアノアクション部品用材料から調律を保持するピン板の板材用、そして、弦と響板をつなぐ駒材用というように、ピアノの重要な部分に使われています。バーズアイ(鳥の目)メープルなどの変わった木目や白い外装化粧材としても使われます。

 ピアノの製造工程を解説したページを紹介します。ここには、アップライトピアノとグランドピアノの製造工程が写真入りで分かりやすく説明されています。

http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/keyboards/dekirumade/

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