荘子に出てくる気になるワード
（2010.12.18）
荘子（そうじ）を読むと、慣れないことばが出てきます。
その中で、興味深いものをピックアップしました。
なお、漢字変換が表示できない文字もあるので、画像表示しました。
至人・神人・聖人の類似語に、真人、天人があり、後ほど出てきます。
槁木死灰ということばは、無為自然の状態にある人間の形容としてしばしば使われます。
自由で悠々たる何もない遊び場として、藐姑射の山、無可有の郷、広莫の野が出てきます。
天籟、真宰、天、道、滑疑の耀・葆光などの光、斉同、物化
などのことばについては、一度は考えてみる価値があると思います。
天籟の話、朝三暮四、胡蝶の夢、庖丁の話もよく知られています。
気の集散、心斎、鏡、自得、県解、座忘、委蛇、渾沌などしばしば出てきます。
座忘は槁木死灰とともに、頻出する意味深いことばです。
蟷螂の斧、無用の用に関わる話、季咸・列子・壷子の話、渾沌の話もよく知られています。
自得、自適、恬愉、冥冥、忘我などしばしば出てきます。
玄珠を見つけた象罔の話、機事機心の話がよく知られています。
恬淡、太清、委蛇、逍遥、真人などしばしば出てきます。
書物は古人の糟粕、不立文字、顰みに倣う、などの話が知られています。
秋水篇：井の中の蛙、邯鄲の歩、濠上に知る（魚の楽しみ）。
至楽篇：髑髏との対話。達成篇：酔いどれ怪我をせず、蝉取り名人、
神業の渡し守、賭事師の心構え、木鶏、大滝の泳ぎ名人 、神業細工師の梓慶。
山木篇：虚舟と飄瓦の話、雕陵栗林の事件。田子方篇：裸の真の画工の話。
知北遊篇：道はどこにあるか、不知の知、光曜と無有の話
など、興味深い寓話に満ちています。
不知の知、轍鮒の急、足下の地（無用の用）の話などよく知られています。
孔子を打ちのめす盗跖のことば、荘子の葬具の話など興味深いものです。
（つづく）