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キーワード |
逍遥遊篇 |
至人(しじん)、神人(しんじん)、聖人(せいじん)
至人は自己に固執せず、神人は作為を施さず、聖人は名声に関心を抱かぬ。（岸陽子訳）
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斉物論篇
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槁木死灰（こうぼくしかい）、枯れ木と冷えた灰のように無表情で無感動な忘我の境地。
「荘子」にしばしば用いられる言葉。
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人籟、地籟、天籟（てんらい）真宰（しんさい）
人籟；人が楽器を奏でる音。地籟：大知の発する響き即ち風の声。天籟こそ忘我の論理、人籟や地籟のように因果律で説明できるものを超えて、あるがまま、そのままにものを見たり、聴いたりすることを天籟を聞くというようである。天籟と真宰については、「荘子の天籟問答」のページにいろいろな学者の方々の解説を記述しました。
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明（めい）、是非の対立を超えた絶対的な知恵 、無分別智。世俗の相対性を超えた天地自然の絶対的真理に立脚することを「明を以てする」という。
類似語：滑疑の耀（混沌のなかの輝き）、葆光（ほうこう、宝の光、絶対の智恵）
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方生（ほうせい、ならび生じる）、すべての対立者は互いに依存しあってのみ存在しうるもの。
方生方死、方可方不可、方是方非のように、生と死、可と不可、是と非は相即的な概念。
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道枢（どうすう）、環中の枢は環の周囲が変化しても不動、万物斉同の境地。 環中の道枢、即ち、万物斉同の実在の真相を観照する叡智を自己のものとすることを、「明を以てする」という。
類語に、円環、円機。回転座標の中心、極座標の中心を連想します。
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天鈞（てんきん）、自然のままに、すべてをひとしいとする境地。 自然の調和のままにまかせる。
「天鈞に憩う」とは、心知の分別を放下して、絶対的一の世界に安住するとの意。
同類語；天倪（てんげい）「これを和するに天倪を以てする」；本来の一によってその対立を調和するの意。寓言篇に「天鈞とは天倪なり」とある。
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両行（りょうこう）、是非の片方を取捨選択せず、両者をそのまま放任する。
矛盾と対立が、矛盾と対立のままに肯定される無限に自由な境地。
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物化（ぶつか、物の変化）万物の極まりない流転。
関連語：化、道、時、覚夢、生死、転生。
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養生主篇
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庖丁（ほうちょう）、料理人の道。天理（てんり）、天の道。
肯綮（こうけい）、骨・肉・筋のいりくんだ部分、物事の急所。
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養生（ようせい）、生を養う、即ち、現実世界において生を全うするための根本原理。養生の秘訣は天理への随順。養生とは、また自己を本来あるところのものに高める一種の積極的な行（ぎょう）でもある。
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頓天の刑（とんてんのけい）、自然に背く罪、真理逃避の罪、天の道理を逃げまわる刑罰。 |
県解（けんかい）、束縛からの解放。
外から支配する一切のものから解放されて絶対に自由な境地に立つこと。 |
人間世篇 |
心斎（しんさい）、心を空虚にして、自然のままの状態にすること。この宇宙的直観にまで己れの心を虚しくしていくことにほかならない。心斎とは逍遥の遊びを遊び得る境地に自己を置くということ。
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大宗師篇
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真人（しんじん）別ページで説明。至人・神人・聖人とともに荘子の理想の人物像
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朝徹の境地：朝の光の暁闇をつらぬくような豁然大悟した境地。
見独の境地：おのれだけがあって対立者のない境地。唯一絶対の真理に刮目した境地。
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 （えいねい）、すべてをあるがままにゆだねる道のありさま。道と一つになった境地。
不生不死の道と自己とが一つに抱擁しあって実現する境地。
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方外（ほうがい）、世俗の道徳習慣に拘束されないもの。
方内に遊ぶ：世俗の礼教規範に縛られ、その枠内で生活するの意。
真の自由人、即ち、超越者は、「無方の人」というべきであろう。（福永コメント）
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座忘（ざぼう）、座ったままいっさいの差別を忘れ去る境地。
いながらにして一切を忘れ去ること。
坐馳（ざち）は反対の意で、いながらにして馳（はし）る。
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応帝王篇
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不知（無差別、超区別）、関連語；不知の知、無知の知
斉物論篇、知北遊篇にも見られる。
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渾沌（こんとん）、いっさいが未分化で無秩序の状態をいう。
「渾沌氏の術」は天地篇に見られる。
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駢拇篇 |
性命の情（天性・天命・実相の意より、人間存在のありのままの姿）
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馬蹄篇 |
天放（てんほう）、自然のままに放任する。
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在宥篇 |
恬愉（てんゆ）、恬淡（静かな状態）と愉快（安らかな状態）
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天地篇 |
忘我：外物の存在も天道自然の理法も忘れ去ること。
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天運篇 |
委蛇（いい）、すなおに従うさま、あたえられた運命に従う。
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刻意篇 |
純素（純粋素朴）、天倫（てんりん）、天地自然の道。
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繕性篇
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復初（ふくしょ）、人為が加わらない自然の本性にかえる。
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倒置の民（とうちのたみ）、さかだちした人、本末転倒した人。
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秋水篇 |
無方：一定の方向に限られることなく、あらゆる方向を包む立場。
関連する言葉；方内（世俗の世界）、方外（世俗の外の世界）。
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山木篇 |
一龍一蛇：あるときは天に昇りあるときは地面を這い自由自在に変化する。
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田子方篇 |
縁りて真を葆つ：世俗に依りそいながら、天真を保つ。
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知北遊篇
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大帰：壮大なる帰郷、本来の自然に帰る。
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道：根本原理、個々の事物の中にある。
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不知の知：相対差別の知をすてるところに生まれる真の知。
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光曜（こうよう）、知恵の擬人化したもの。
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無有（むゆう）、絶対の無の擬人化したもの。
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庚桑楚篇
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移是（いぜ）、是を移す、自己の判断を他人に押し付けること。
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全人：全徳の人−完全な人間―自然の道にさえとらわれない。全くの自由人。
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則陽篇 |
陸沈（りくちん）、市隠に同じ、世俗に隠れ世俗を超越する。
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外物篇 |
不立文字：筌蹄、言筌、忘言、忘筌。
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寓言篇
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寓言（ぐうげん）、他事にかこつけたつくり話。
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重言（ちょうげん）、古人のことばを借りて重みをつけたことば。
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巵言（しげん）、そのときの便宜に従う臨機応変のことば。
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盗跖篇 |
盗跖（とうせき）、伝説の大盗。
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漁父篇 |
真：人為・虚偽の反対概念で、自然・真実の意。天真。
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列御寇篇
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太一（たいいつ）、大一(根源・道)に同じ。
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荘子の葬具：天地を棺桶、日月を一対の玉飾り、星を方円の珠玉。
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天下篇 |
恵施の学術・詭弁：歴物十事、弁者二十一事。
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