春空に浮かぶ月 2021、その７
2021年の立春は２月３日で、立夏は５月５日です。
このページでは、春の第７週、2021年３月29日から2021年４月４日まで、
満月の次の日から下弦の月までの月の表情を紹介します。
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再掲しますが、
３月28日は、正午月齢 14.7 でした。
旧暦二月十六日でした。
月の出時刻は午後５時29分で、月の入りは29日午前６時02分です。
南中時刻は28日未明午前０時22分頃でした。
28日の日の入りは午後６時04分、29日の日の出は午前５時38分でした。
28日は夕方から深夜までやや暴風雨にさらされましたが、
29日未明を過ぎて、午前３時には雲が消えて、満月になろうとしていました。
早速、団地の桜の下へ行きました。
29日午前３時28分頃の桜と月
桜と月が好きな西行が目に浮かびます。
山家集より
0051 雲ならでおぼろなりとも見ゆるかな霞かかれる春の夜の月 西行
0072 花散らで月は曇らぬ世なりせば物を思はぬわが身ならまし 西行
0077 願わくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月の頃 西行
0090 雲にまがふ花の下にてながむれば朧に月は見ゆるなりけり 西行
0126 雪と見て風にさくらの乱るれば花の笠着る春の夜の月 西行
0996 同じくは月の折咲け山桜花見る折の絶え間あらせじ 西行
1069 月見れば風に桜の枝なえて花よと告ぐる心地こそすれ 西行
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午前３時48分に満月になりました。
自宅に戻ります。
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一段落して、十六夜の有明の月が沈むのを見に篠原町に来ました。
午前５時38分頃の西の空、左はとびうお大橋です。
この日の月の沈む方角は、270.1度ですので、ほぼ真西です。
この日は春分に近い満月で、東から出て西に沈みました。
午前５時42分頃の太陽が見え始める寸前の東の空
「かぎろひ」のニュアンスです。
十六夜、満月の表情変化です。
左；29日午前３時48分頃（満月時刻）、右；29日午前５時40分頃
満月の月が西に沈み朝日が東から上る風景に出遭う度に、人麻呂の次の歌が思い出されます。
万葉集 48 東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ
まさに春分に近い時期ですので、日と月がほぼ東西に向かい合います。
満開の桜と、素敵な十六夜、有明の満月でした。
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３月29日は、正午月齢 15.7 でした。
旧暦二月十七日でした。
月の出時刻は午後６時40分で、月の入りは３月30日の午前６時35分です。
十七夜の月の表情変化です。
左上；午後７時42分頃、右上；午後10時51分頃
左下；30日午前４時46分頃、右下；午前５時44分頃
南中時刻は30日未明午前０時42分頃でした。
明け方の西の空です。
30日午前５時47分頃の西の空
春霞と黄砂でかすんでいるように見えました。
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３月30日は、正午月齢 16.7 でした。
旧暦二月十八日でした。
月の出時刻は午後７時52分で、月の入りは31日の午前７時10分です。
南中時刻は31日午前１時36分頃です。
十八夜の月の31日未明以降の表情です。
左；31日午前０時03分頃、中；午前２時46分頃、右；午前５時21分頃
明け方は、昨日同様かすんで見えました。
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３月31日は、正午月齢 17.7 でした。
旧暦二月十九日でした。
月の出時刻は午後９時06分で、月の入りは４月１日の午前７時49分です。
始終、雲が多く、合間から見えた十九日の月の表情です。
左；31日午後10時26分頃、中；１日午前１時15分頃、右；午前４時43分頃
朝方は雲が厚く、見えませんでした。
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４月１日は、正午月齢 18.7 でした。
旧暦二月二十日でした。
月の出が午後10時19分、月の入りが２日の午前８時33分です。
深夜にかけて雲が広がり、２日未明の２時頃には見えませんでしが、
午前５時には雲がわずかに見えるレベルでしたが、
午前７時を過ぎると月がわずかに見えるレベルでした。
二十日の月の表情です。
左上；午後11時41分頃、右上；２日午前５時14分頃
左下；２日午前６時12分頃、右下；午前７時25分頃
南中時刻は２日午前３時29分頃でした。
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４月２日は、正午月齢 19.7 でした。
旧暦二月二十一日でした。
月の出が午後11時30分、月の入りが３日の午前９時24分です。
南中時刻は３日午前４時28分でした。
雲が覆い、２日深夜、３日未明、明け方まで見えませんでした。
３日午前６時を過ぎてようやく雲の切れ間から南西の空に姿を見せました。
３日午前６時18分頃、南西の空にようやく雲の切れ間から姿を見せた二十一日の月
二十一日の月の表情です。
午前６時29分頃、雲から解放された有明の月
３日の午前９時24分に沈んだ月が出てくるのは、４日の未明になります。
４月３日は、正午月齢 20.7 でした。
旧暦二月二十二日でした。
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４月４日は、正午月齢 21.7 でした。
旧暦二月二十三日でした。
月の出が午前０時36分、月の入りが午前10時20分でした。
南端の軌道になり、月の出時の方位は 121.7度；真東より南に31.7度です。
月の出を期待したのですが、雲が厚く見ることができませんでした。
午前４時前頃空を見ると、雲がゆっくり流れており時々雲間から見えました。
４日午前３時48分頃の南南東の空
全体が見えるまで数分待ちました。
４日午前３時50分頃、雲から解放された一瞬です。
明け方午前６時頃、空の95%は雲に覆われたそのわずかな雲間から時々
姿の一部が見えましたが、午前７時以降は全くの曇り状態になりました。
もうすぐ下弦の月です。
４日午前10時20分に沈んだ月が、夕方の午後７時02分頃に地球の裏側で下弦の月になります。
その約６時間半後の５日未明の午前１時35分に月の出となります。
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先週の３月29日の満月から、月の出時刻が夕方から深夜になり、
今週４月４日午前中に沈んだ後、その日の夕方に下弦の月になりました。
一方、月の軌道は、前週の３月22日に北端の軌道になり、折り返して、
３月29日に東西の軌道になり、４月４日に、南端の軌道になりました。
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次回は、下弦の月の次の日から新月までです。