タンゴの魅力的ルーチンの研究
左回転の流れとピクチャーポーズからなるルーチン例
（2012.02.14）

参考 DVD

王者のステップ：Mirco Gozzoli & Alessia Betti 2010年（以下、OM2010と記載）

 

　タンゴでは、強いアクセントのある動作やシンコペーテッドなシャープな動作からなるフィガー（ステップ）の一連の流れと、それに対照的な制動感を与えるフィガーなどが見られます。それらの緩急自在なルーチンの流れがタンゴの魅力の一つといえると思います。

　前者のタンゴらしい流れには、「シンコペーティドベーシックリバースターン」の全体、あるいは、一部、そして、「FAリバース＆スリップピボット」などの左回転のフィガーがしばしば含まれています。そして、制動感を与えるフィガーとしては、「スパニッシュドラグ」や、「オーバースウェイ」と「ドロップオーバースウェイ」、「コントラチェック」と「スローコントラチェック」など緩急自在なピクチャーステップなどを挙げることができます。

　以下、このページでは、タンゴの魅力的ルーチン研究として、「左回転の流れとピクチャーポーズからなるルーチン例」をメインにいくつか紹介します。最後に、「右回転の目立つルーチン例」も記載します。

 

１．左回転を伴う流れのあるルーチンから シャッセ&ドラグ の変化の妙
OM2010-中級ルーチン１より

FAリバース＆スリップピボット：QQQQ
シンコペーティドベーシックリバースターン：QQ& QQ&
シャッセ to the Left ：Q&Q S

スパニッシュドラグ から PPへ：&S SS &S

 

２．左回転を伴う流れのあるルーチンに続くピクチャーポーズ
OM2010-中級ルーチン２より

２ウォークス：SS
FAリバース＆スリップピボット：QQQQ
リバース アウトサイドスイブル：QQQQ
プロムナードピボット：QQ&S
　　左回転を伴うプロムナードピボットしてクローズドポジションへ

コントラチェック、タップ、スローコントラチェック：S S SS
右足体重にて上体を戻す、ドロップオーバースウェイ：&S &S
左足後退のスイブル風ウイスク、プロムナードリンクして PPへ：SQQ

 

３．左回転を伴う流れのあるルーチンに緩急の変化をさせてピクチャーポーズ
OM2010-中級ルーチン３より

PPより、シンコペーティドロック：SQQ&（右足左足の後にロック）
FAリバース＆スリップピボット：QQQQ
(オープン)リバースターン レディ outside：QQS

スローアウェイオーバースウェイ、：QQS

 

４．左回転を伴う流れのあるルーチンから、アクセントを付けた後退動作を強調し、ピクチャーポーズへ
OM2010-上級ルーチン１より

シンコペーティドベーシックリバースターン：QQ& QQ&
FAリバース＆スリップピボット：QQQQ
シンコペーティドベーシックリバースターンの1〜３歩：QQ&

５歩の後退ステップ：SSQQS
　　右足後退のバックチェックと、左足後退のバックコルテの第一歩、とを
　　繰り返して５歩目のバックチェックまで計５歩後退する。
左足前進から、ツイストターン：QQS
ドロップオーバースウェイ：&S

 

５．左回転から右回転する流れから２方向にコントラチェック、右回転してライトランジ
OM2010-上級ルーチン３より

FAリバース＆スリップピボット：QQQQ
シンコペーティドベーシックリバースターンの１〜３歩：QQ&
シンコペーティドナチュラルピボット(L)、：QQQ&Q
アウトサイドチェンジの左足後退の１歩、リバースターンの後半：S QQS

コントラチェック：S
バックコルテの1歩、リバースピボットで左反転：S &
反対側に、コントラチェック：S

右回転してロンデ：QQ S
ツイストターン：Q&Q
ライトランジ to PP：S &S

 

６．ナチュラルピボットの繰り返しによる力強い右回転から、アクセントをつけた後退からピクチャーポーズへ
OM2010-上級ルーチン１より

PPから FAウィスク： SQQQQ
ナチュラルピボットを３回：QQ QQ QQ
ランジロール、シンコペーティドバックロック： QQ Q&Q& S

ドロップオーバースウェイ：&S

 

 

今後も追加していきます。

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