タンゴのルーチン研究
（2012.01.10）
このページでは、「プロムナード」に着目して、タンゴをみてみます。
通称「ボルテク」のタンゴのページには、「ポジション」、「ホールド」、「タンゴウォーク」、「ダイレクション」と「アラインメント」、そして、「クローズドフィニッシュ」と「オープンフィニッシュ」、さらに、「プロムナード系の先行方法」などが記載されています。
ウォークス、プログレシブリンク、クローズドプロムナード、バックコルテの４つのフィガーからなる基本ルーチンには、すでにタンゴに見られる多くの内容が含まれています。
そこで、さらに、このページでは、タンゴらしさの一つとされる「プロムナード」に着目して、意図的に「プロムナード系のステップのみから成るルーチン」と、「インライン系のステップのみから成るルーチン」を作成して、その後、練習ルーチン、つまり、エチュードルーチンの作成を試みます。さて、「ボルテク」には、「プロムナード系の先行方法」、即ち、「PPで終わるフィガー」として、13のフィガーが挙げられていますが、まず、それらを下記のように２つに分けてみました。
１．プロムナードポジション（PP）で始まりPPで終了するフィガー例
２．クローズドフィニッシュまたはオープンフィニッシュから始まり、
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同様に、残りの２つの場合の例もご参考までに表記します。
３．PPで始まり、クローズドフィニッシュまたはオープンフィニッシュで終了するフィガー例
クローズド プロムナード |
４．クローズドフィニッシュまたはオープンフィニッシュから始まり、
クローズドフィニッシュまたはオープンフィニッシュで終了するフィガー例
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そして、これらに続くプロムナード系のフィガー例として、次の８つが示されています。
５．PPから始まる８つのプロムナード系のフィガー
フィガー名に「プロムナード」が含まれる6つのフィガーに２つを加えて、８つのフィガーが挙げられています。
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さらに、「FAフォーステップ」「FAリバース & スリップピボット」などに見られるフォーラウェイポジション（FA-P）もプロムナードポジションと同じタイプと見ることができましょう。
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ここで、敢えて、「プロムナード系のステップ」「インライン系のステップ」とにこだわって、「プロムナード系のステップ重視のルーチン」と、「インライン系のステップ重視のルーチン」を作成してみました。
A. プロムナード系のステップ重視のルーチン例
（22小節）
「FAフォーステップ」と「FAリバース & スリップピボット」の２つを
８つのプロムナード系フィガーに加え、計10個のフィガーをルーチンにしました。
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ここで、オープン プロムナード、バック オープン プロムナード、プロムナード リンク、クローズド プロムナードの終わりは、PPフィニッシュではないので、PPを維持するために、フォーステップ、FA フォーステップ、ファイブステップ など「つなぎ」として活用できます。
インライン系からPP系へのつなぎの代名詞の「プログレッシブ リンク」は、「バック オープン プロムナード」以外では、もちろん活用できます。
インライン系でクローズドフィニッシュからのフィガーでは、「PPで終わるオーバースウェイ」や「コントラチェック」なども「つなぎ」のピクチャーステップとして面白いと思います。
B. インライン系のステップ重視のルーチン例
（26小節）
ウォークからロックターン：S SQQSQQS |
ここには、「バックコルテ」の表記はありませんが、それは「ロックターン」や「プログレッシブ サイドステップ リバースターン」の後半部に含まれています。「FAリバース & スリップピボット」は、開始と終了の部分がインライン系ですのでここにも含めています。
ルーチンA とルーチンB には、『ボルテク』記載のフィガーのすべてが、いずれかのルーチンに含まれています。
６．一曲分、64小節のルーチン作成の例
上の A ルーチン、B ルーチンに前後中間にルーチンを加え、64小節にまとめてみます。
A, B ルーチンのほかに、次のルーチンを設定します。 S1（Start1）ルーチン（2小節）
M1（Middle1）ルーチン（2小節）
E1（End1）ルーチン（8小節）
E2（End2）ルーチン（14小節）
E3（End3）ルーチン（16小節）
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以上から、一曲分、64小節からなる次の「エチュードルーチン」ができます。
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以上、プロムナード系、インライン系の「エチュードルーチン」作成を試みました。