三島市から見る富士

3.2010年12月28日の三島市内から見る富士

今回は、まず、中郷温水池、向山小学校北側 、多呂大場川の土手などの市街地から 、
次に、初音台、初音が原、坂公民館の東、富士見平、山中城跡公園までの1号線沿いから、
さらに、市北部に位置する芙蓉台、 末広山公園東、佐野見晴台東から撮影しました。

まず、中郷温水池から始めました。


湧き水を稲作用水として利用するためにつくられたという中郷温水池
風が穏やかで、野鴨たちが邪魔をしなければ、逆さ富士を撮影できます。
新緑の季節には、人造の建物が緑の葉に隠れて更に魅力的な風景になると思います。


三島市街と富士山とが一望できる向山小学校北側の道路から。三島市街地からの典型的な風景。
近くには、5-6世紀の古墳時代中期の向山古墳群があるそうです。


三島市多呂、中里中学校西側に位置する大場川の東側土手からの風景


1号線五本松交差点から初音台団地に入る。
初音台交差点付近から、旭が丘団地越しに富士を見る。


初音ヶ原は、箱根旧街道の松並木北側にあり、眺望点の一つです。
この初音ヶ原を通る箱根旧街道沿いには錦田一里塚があります。


坂公民館は箱根旧街道沿いに あり、その北側は、富士山の眺望を楽しめる場所です。
ここに見られる「だいこん干し」と富士の風景を期待したが遭遇できなかった。


富士見平から見る富士、「霧しぐれ 富士を見ぬ日ぞ 面白き」の芭蕉の句碑があります。


山中城跡公園:山中城は永禄年間に小田原城を守る城として北条氏康により築城された山城
この風景は一号線より南側の城址公園から見た風景、ツツジの花咲く頃も楽しめそうです。


三島駅より3km北、東駿河湾環状道路北側にある芙蓉ゴルフガーデンの西側の畑から見る風景


芙蓉台から東ヘ約 1km ほどにある 末広山公園付近から見る風景


三島市北部に位置する佐野見晴台、通称「ビューティタウン」 の東から見る風景

三島市から見る富士としては、次の2つに要約できそうです。

ひとつは、市街地中央部から見る富士で、その中央に宝永火口を見せ、右稜線が美しく伸びる。
富士の左稜線を愛鷹山系が隠していて、それはあたかも龍の一部を雲が隠すようにさえ見える。

もう一つは、三島市東部の高台から見る富士で、愛鷹山系は左に退いて、
手前には裾野市の平原を配置し、その結果、ふところが深く、稜線が左右に伸びる姿になる。
この姿は、伊豆スカイラインから十国峠、箱根峠から芦ノ湖スカイライン、そして、裾野市から見る姿と類似する。

わたしは、前者の龍の横たわる個性的な姿こそが三島の富士であろうと思う。

最後に、その2種の典型的な画像を紹介します。


向山小学校から見る富士:ほぼその中央に宝永火口を見せ、右稜線が美しく伸びる。


佐野見晴台から見る富士:ふところが深く、稜線が左右に伸びる姿になる。

 

以下に以前の記事を付加します。

2.2010年2月8日の記事


三島駅東、新幹線から見た富士

1.2008年2月20日、および、3月29日の記事

2008年2月20日、箱根旧街道(三島大社から箱根峠まで)を東名沼津IC から三島市に入り箱根峠まで車を進めた。

天気は良好。三島市内を通過中は雲が発生していたが右稜線の美しい富士が見えた。
箱根旧街道(1号線)を進み、箱根西山麓にある山中城跡を目指した。


三島市川原ヶ谷から見る富士

見晴学園を越えると富士見平に到着。素晴らしい富士の姿を拝むことが出来た。
このような左右稜線を見たのは始めてだった。

昔、箱根越えに東海道を西に進む時に、山中城、富士見平付近は富士の名所であったことだろう。


左右の稜線が見事です。言葉は必要ありません。

下記は、3月29日の記事です。

すぐ傍に、芭蕉の句碑があった。

「霧しぐれ 富士を見ぬ日ぞ 面白き」

芭蕉はこの日富士を見ることが出来なかったと思われる。
芭蕉よりも少し幸せなひとときを味わうことができた。


2008年3月29日は富士にかかる雲はなかった。


山頂部の拡大写真

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