川端康成は（ノーベル賞受賞時の）「美しい日本の私」の中で、

「形見とて何か残さん春は花山ほととぎす秋はもみぢ葉」　良寛の辞世

を紹介しています。

この歌で春の花はもちろん桜を指しますが、カエデの花もかなりのものです。

下の写真は４月１４日にイギリスにお住まいの伊藤さんから送られてきました。
「本日晴天でしたので、自分の席の後ろの窓から見えたカエデをデジカメにて撮影しました。」

この黄色は若い葉の色ではなく、花の色です。
ヨーロッパカエデ、あるいは、ノルウェーカエデなどといわれるカエデです。
正式名は、Acer platanoides で、日本のイタヤカエデのグループのものです。

この木はヨーロッパでは、西洋カジカエデ（Acer pseudoplatanus）とともに
街路樹としてよく見ることができます。見事な満開のカエデですね。

ミルトンキーンズの事務所から見たヨーロッパカエデの街路樹

ヨーロッパカエデの花 (from Mr. Dan)