安倍峠の紅葉
2007年11月7日、富士山と紅葉の写真を得るため、静岡県と山梨県の県境にある安倍峠を訪ねた。
7日は午前10時くらいから雲が少しずつ薄くなり、正午からは晴れた。しかし、安倍峠付近では雲が出来たり消えたりでなかなか満足できる風景を撮影できなかった。はじめての富士山と紅葉の写真への挑戦であった。
浜松からは焼津まで東名高速道路を走り、梅ガ島温泉から身延町への豊岡梅ヶ島林道を通り安倍峠に車を進めた。標高は 1400m を越える。安倍峠に到着するまでに すでに美しい紅葉風景に包まれていた。しかし、峠付近は一部落葉が見られ、晩秋の趣であった。オオイタヤメイゲツの群生を表示した看板があった。山梨県側に入り、少し進むと突然富士山が現れた。
まず、富士山の写真を示します。
標高 1400m 付近の 最初の撮影スポット
更に進み、次の撮影スポットに到着。なんとカエデの紅葉と富士山の風景だ。
手前の山肌とカエデにはなかなか陽が射さず少しだけ明るめになったところでの写真を示します。
この写真のカエデの種はコハウチワカエデである。標高1300m 前後と思われる。
少し進んで（下りて）、オオイタヤメイゲツと富士山の写真も撮ることが出来た。
赤褐色のオオイタヤメイゲツと富士山
標高1100m 付近にも富士山の風景撮影スポットはあった。
次に、林道から見た紅葉の山肌を紹介します。
霧がかった中からときどき陽が射した。静岡県側
峠を過ぎてからの山梨県側の山々、雲の影が消えなかった。
霧や雲の合間から時々明るくなった時赤と黄色が輝く。静岡県側
安倍の大滝が見える。静岡県側
次に、カエデの写真を示します。安倍峠周辺には多くのカエデを見ることが出来た。
中でも、次の３種は安倍峠のカエデとして特に顕著な存在と思われた。
オオイタヤメイゲツとホソエカエデとコミネカエデである。
峠付近はオオイタヤメイゲツが群生している。黄褐色に紅葉していた。
ホソエカエデの紅葉、いたるところに存在感を示していた。
コミネカエデも真っ赤に染まっていた。
他に、オオモミジ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、エンコウカエデ、イタヤカエデなど観察できた。
十分に満足できる紅葉風景であった。写真家の方々のお話では、「土日にはこの狭い林道はこの時期大変混み合う」とのことである。平日に来られることをお薦めします。