台湾のカエデ

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学名	日本呼称／台湾名	特徴、コメント	番号
A. oliverianum ssp.formosanum Murray A. oliverianum var. nakaharae Hayata Acer serrulatum Hayata	イトマキカエデ中原氏掌葉楓青楓	台湾全島、中海抜、阿里山など葉は円心形掌状５深裂雌雄異株、紅葉する	601
Acer palmatum Thunb. var. pubescens H.L.Li	タイワンヤマモミジ台湾掌葉楓	北中部の中海抜、掌状葉７裂、落葉葉裏に軟毛、深紫紅に紅葉	602
Acer buergerianum Miq. var.formosanum Hayata	タイワントウカエデ台湾三角楓	台湾北部沿海地区、海岸、低海抜先端三浅裂或は全縁園芸品種が宮様カエデとして知られる	603
Acer oblongum Wallich ex DC. Acer albopurpurascens Hayata Acer hypoleucum Hayata Acer litseaefolium Hayata	クスノハカエデ樟葉槭, 飛蛾子樹バタアンカエデアオガシカエデ	台湾全島、低－中海抜、常緑性葉は革質、線披針状長楕円形、葉色暗緑色花蓮口、馬大鞍渓, 若葉時に絨毛あり葉細長い、下面粉白色	604
Acer coriaceifolium Leveilla A. cinnamomifolium Hayata	アツバクスノハ樟葉槭	常緑、葉は楕円形、短凸頭、鈍端	605
Acer caudatifolium Hayata Acer kawakamii Koidz. Acer insulare Makino Acer morrisonense Hayata Acer taiton-montanum Hayata Acer ovatifolium Koidz.	尖葉槭川上氏槭オナガカエデ - タイトンカエデコバオナガカエデ	中海抜、阿里山、白泰山など葉は卵形卵状長楕円、尾尖秋に黄紅葉する台北、大屯山	606
Acer rubescens Hayata Acer morrisonense sensu Li	シマウリバカエデ紅色槭タカサゴウリカエデ台湾紅搾槭	樹皮は緑色、縦模様あり葉柄赤、老木は鱗片状に剥げる阿里山、巒大山など全島中海抜、葉５浅裂。紅葉する	607

以上は、上原敬二著「樹木大図説」、 "Maples of the World" by D.M.van Gelderen
、鐘詩文著「台湾賞樹」を参考にしてまとめ直しました。（July 11.2004）

Hayata 博士が台湾のカエデの調査、研究、まとめをされたことが伺えます。

No.601, 602 はPalmata 節に、No.603, 604, 605 は Pentaphylla 節 Trifida 系に属し、
No.606, 607 は、日本のウリカエデ、ホソエカエデ、ウリハダカエデなどの Macrantha 節に
属するものです。

世界各地の植物園での観察や各国の各著者の植物図鑑を併せ見る時、矛盾無しに理解することが難しいことを実感します。例えば、クスノハカエデの場合、中国では飛蛾槭、台湾では樟葉槭、樟葉槭は中国では Acer coriaceifolium Leveilla などである。

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