アウトサイド スイブルの男子のステップは、左足後退からプロムナードリンクの２〜３歩を含み、タイミングは SQQ となります。
　基本的には、すべてのオープンフィニッシュ、すべてのクローズドフィニッシュから続き、また、フォーステップの2歩から続きます。
　リバース アウトサイド スイブル は、リバースターンの始めの２歩が アウトサイド スイブル の頭に加えられます。そのため、タイミングは QQ SQQ となります。
　以上をベースにして、以下に示す４つのパターンが見られますが、その違いは、それぞれ回転量の違いによるものと考えられます。

アウトサイド スイブルの方法１：SQQ
　　 Open Finish に続く、含プロムナードリンク
　　男子回転量；１で右へ1/8弱、1-2の間で左へ1/8
　　女子回転量；１で右へ1/4強、2-3の間で左へ3/8

アウトサイド スイブルの方法２：SQQ
　　壁斜めで終わるOpen Finish の後、左へ回転する時
　　男子回転量；左へ1/4
　　女子回転量；先行歩と１の間で左へ1/8、1で右へ1/4、2-3の間で左へ3/8

リバース アウトサイド スイブルの方法3：QQ SQQ
　　男子回転量；1〜3の間で左へ1/2、3〜4の間で左へ1/8
　　女子回転量；1〜3の間で左へ1/2、3で右へ1/4、4〜5の間で左へ3/8

リバース アウトサイド スイブルの方法４：QQ SQQ
　　男子回転量；「方法3」の第３歩で、左足のトーを壁に向けて中央斜めへ後退し、
　　回転量を増すことができます。終りは壁斜めに面します。
　　第３歩で左足が中央斜めへ動く時、右足は鋭いスイブルをします。
　　女子は第３歩では右へ1/8だけ回転します。

１．壁斜めから中央斜めへ

オープンプロムナード、または、オープンリバースターンから、
アウトサイドスイブル、コントラチェック： SQQ SQQ（or S&S）

２．壁斜めに進み、コーナーで新 LOD に

オープンプロムナード、または、オープンリバースターンから、
アウトサイドスイブル、ファイブステップ：SQQ QQQQS（or QQS&S）

３．壁斜め、中央斜め、壁斜め、LOD沿いに

ウォークス、プログレシブリンク、プロムナードリンク、
リバースアウトサイドスイブル、プログレッシブリンク
：SS QQ SQQ QQSQQ QQ

４．中央斜めに進み、壁斜めに進行

LODに FAプロムナード、アウトサイドスイブル、壁斜めにウォークス
： SQQSQQ SQQ SS

５．中央斜めに進み、LOD に進行

オープンプロムナード、アウトサイドスイブル、オーバースウェイ
：SQQS SQQ QQSS

リバースアウトサイドスイブル、クローズドプロムナードの２〜４歩
：QQS QQS

ウォークス、FAリバース＆スリップピボット、
リバースアウトサイドスイブル（４歩）、プロムナードピボットしてCPへ：
：SS QQQQ QQQQ QQ&S

　総じて、ワルツにおいても、コーナーで オープンナチュラルターンからアウトサイドスイブル、ウイング、シャッセ to Right、あるいは、チェンジ of ダイレクション、つまり、ドラグへジテーション、アウトサイドスイブルによる 新LOD への移行ルーチンは魅力的です。もちろん、コーナーでなくても、ドラグへジテーション、アウトサイドスイブル、クイックウイングというルーチンも素敵なルーチンです。

　スローフォックストロットにおいても、オープンテレマークからナチュラルターン、アウトサイドスイブル から ウイーブに繋げるルーチン、あるいは、コーナーで チェンジ of ダイレクション、アウトサイドスイブル & プロムナードリンク、スリーステップという 新LOD への移行ルーチンは魅力的です。

　いずれの種目においても、アウトサイド スイブル の ステップにより、ポジションの変化、前後の運動変化、方向変化などを伴うことで、アウトサイド スイブル が ルーチンの中でアクセントになり、いわゆる、ピクチャーポーズとは異なる一つの魅力をつくることがわかります。

　タンゴでアウトサイド スイブルのステップをなめらかに踊れるようになると、ワンランクアップしたように思われるのは幻想でしょうか。