欧州と北米のカエデの風景 in 2018
2018年４月上旬の庭のカエデたちの新しい若い葉です。
１．欧州産のカエデたちです。
欧州のカエデについては、すでにベルベットメイプル（Velvet maple）、Cretan maple (Acer sempervirens) 、
イタリアンメイプル（Acer opalus）、カッパドキアメイプルの変種のダイバ−ジェントメイプル（Divergent maple）
の出葉などを報告しています。追加して、以下のカエデの出葉を紹介します。
セイヨウカジカエデ１
出葉時の新葉の緑色が印象的です。
夏葉になるとこのツヤのある鮮やかさは消え、普通のくすんだ緑色の葉になります。
セイヨウカジカエデの園芸種と思われます。
夏葉は表面はくすんだ深い緑、裏面は日本産の野村のように紫色になります。
３裂片のフランスモミジ、Montpellier Maple
一見、トウカエデの３裂片を思い出します。
ヘルドライヒメープル、Heldreich's maple
西洋カジカエデやベルベットメープルに比べると、裂片の切れが深いのが特徴です。
バルカンメープル、Balkan-Ahorn
なんとか生き残っています。
チェーシェニックメープル、Zoeschenic maple（Acer × zoeschense）
カンペスタとロベルメイプルのハイブリッドです。
カッパドキアメープル （青皮槭、Cappadocian maple）
葉の幅広の感じは、日本産のアカイタヤに似ています。
芽生え時には光沢があるのですが、すぐにくすんだ色になりました。
カッパドキアメープルの変種ロベルメープル
Acer cappadocicum ssp. lobelii
２．北米のカエデ達です。
まず、サトウカエデです。
シュガーメープル、Sugar maple；Acer saccharum
次は、上のサトウカエデの3日後の表情です。
シュガーメープル、Sugar maple；Acer saccharum
これまで、何人かに庭木のシンボルとしてサトウカエデの苗を差し上げましたが、
ほとんど、虫害で枯死してしまったようです。
日本の温暖な気候では、このサトウカエデから虫害による枯死を免れるためには、
毎日の観察とかなりのケアが必要です。
フロリダメイプル（南のサトウカエデ）の出葉
フロリダメイプル；Southern sugar maple；Acer saccharum Marshall ssp. floridanum
この南のサトウカエデは北の標準のサトウカエデに比較して、
葉が小さめで、庭木としては標準のサトウカエデよりも好ましいと思われます。
シュガーメープル、Sugar maple；Acer saccharum の一種です。
このカエデは、葉の形が夏葉になった時に、手持ちの中でカナダの国旗のデザインに一番近いサトウカエデです。
シルバーメイプル；Silver maple；Acer saccharinum Linn.
葉裏が白いためか、ギンヨウカエデ、銀カエデとも呼ばれます。
日本産ハナノキの姉妹種、アメリカハナノキ、Red maple １
日本産ハナノキの姉妹種、アメリカハナノキ、Red maple ２
ネグンドカエデ
成長がはやく、斑入りの園芸品種がたくさん見られます。
以上、2018年4月上旬の欧米のカエデの出葉でした。